こんにちは、鉄道ネタ続きのosです。
最近、新幹線のホームに、金属製の柵が設けられています。
その下の方にある、謎の「とんがりタマゴ」にお気付きでしょうか?
冷たく光る、握りこぶし大のカタマリ。全体的には丸いのですが、上の方は円錐状に尖っています。普段はまったく見過ごしていたのですが、ある日たまたま、私のアンテナに引っ掛かりました。
そばにいた駅員さんに聞いてみました。
「あの丸いの、何ですか?」
「あぁ、座り込み防止です。2年くらい前から柵を立てたんですが、人があそこに座っちゃうと危ないんで、あれを付けてあるんですよ。」
「あれ、名前はあるんですか?」
「ですから、『座り込み防止』です。」(そのまんまなのですね^^;)
前に「投げ込むな!行儀悪い!」でご紹介した、「アフォーダンス」が実に有効に働いている例ですね。
「座っちゃダメ!」と文字で書くとこれまたヤボになってしまうところを、
「座るとイタイよぉ?( ̄+ー ̄)ニヤリ」という暗黙のメッセージによって、人間が自発的に避ける仕組みを実現しています。
(なお、床から30~50センチ程度の高さというのは、「腰掛け」に要求されるアフォーダンスだそうです。その点から見るとこの部分は、ちょうど「座りたくなっちゃう高さ」にできていると言えます。)
もちろん、元の目的が安全の確保なので、先端のとんがり加減には危険が無い様に検討なさったことと思います。単に「イタイ」状況を作るだけならば、有刺鉄線でも良い訳ですが、本当に痛いとシャレにならないですからね。^^
「イタイ」によって安全を確保する仕組み、いや、これまた素晴らしい。
(これを設計なさった方、ぜひご連絡ください)
了
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