キャッシュカード、クレジットカードなど、いわゆる「カード」というやつ、近頃は誰の財布にも1枚位は入っていると思います。
さて、この「カード」を使ってATM等の機械で取引をする際、暗証番号を入力することで本人確認に代えているのが普通ですね。
四方山(よもやま)話担当(?)のosです。広い意味で、デザインや設計に関する身近な話題をご紹介していこうと思っています。今回はユーザーインターフェイス(UI)の統一について書いてみます。
私の経験上、この「暗証番号入力」のUIには、どうやらキーの配列として世の中に3タイプある様に見受けられます。
タイプA)電話タイプ(左上が1、上の写真で右側)
タイプB)電卓タイプ(左下が1、上の写真で左側)
タイプC)横一列タイプ(一番左が1、写真ありませんToT)
もしかしたら、昔の電話のダイヤルのようにぐるりと並んだものもあるかも知れないですが、私個人が見たことはありません。
(見つけた方、ぜひお知らせください。)
ところが最近、第4のものを発見しました(写真)。ある乗り物の予約発券システムの、発券専用機です。この機械、タッチパネルに加えて、物理キーボードも備えており、どちらでも好きな方で入力できるというものなのですが・・・、
で、どこら辺が第4かと言うと、タッチパネル側がタイプBで、一方、物理キーボードの方がタイプAという、ハイブリッドタイプなのです。^^;
この機械の場合、本来の設計上どちらの配列になっているのが正しいのかはわかりませんが、やはり単一の系(機械やソフトウェアなど)の中で、同じ(あるいは似た)機能を持つもののUIは、同じルールで統一されているのが望ましいと思います。
ハードウェアとソフトウェア、それぞれを複数の方たちが設計する中で起きた、ほんのわずかな認識のズレが、こういう形で現れたのかな?と、勝手に推測しています。
とはいえ実はこのケース、運用上はそれほど問題ではないと思っています。
なぜなら、この2つのキーボードを同時に使うことはほとんど考えられないからです。まぁ、私の様なヒネクレモノがたまたま気にすることがあるとしても、気にならない人の方がうんと多いことでしょう。
そんなことよりも、ここでは「大きい字で操作したい人は画面で」「他人から見えにくい様にしたい人は物理キーボードで」という、設計者から利用者へのやさしい配慮が、ちょっと嬉しかったりします。
了
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