こんにちは。毎度四方山話のosです。話はどんどんCADから遠ざかります。^^;
家族から頼まれ、歌舞伎のチケットの予約に挑戦しました。お題目は四谷怪談。3月から4月にかけて東京の渋谷で行なわれる、大変人気のある演者による講演です。私が利用しているクレジットカード会社から送られてきた案内パンフレットで先行予約を知りました。受付開始は1月28日10:00より。抽選ではなく、先着順です。
PCを起動、Webサービスを利用して時計を正確に合わせ、まさに10:00、申し込みサイトにアクセスしました。しかしいざ始まると、Webブラウザには無情な「タイムアウトしました」表示の連続です。もしやと思い試してみると、他のWebサイトは普段通り見られるので、こちら側の問題ではなさそうです。余程アクセスが集中しているのでしょう。
再試行を繰り返している内に、4分間が経過。焦り始めたところで、前述の案内パンフレットが目に入りました。改めて読んでみると、電話でも受け付けています。念の為と思い、Webサイトの反応を待ちながら携帯電話でかけてみると、つながりました。Webではなく、電話の方です。
「毎度ゴ利用アリガトウゴザイマス…」電話の相手は人間ではなく、自動音声です。
「つながった!」こちらは大騒ぎ。
「予約状況ハ時間トトモニ変化イタシマス。ソノタメ、オ申シ込ミニナッタチケットガ最終的ニハ予約デキナイ場合モゴザイマス。コチラニゴ同意イタダケル場合ハ数字ノ1ヲ…」私の焦りとは無関係に、ゆっくりと機械的に話し続ける機械のお姉さん。
「うおおおおぉ!!するするするする!同意するする!同意するからお願いだから、もっと早く喋って~~~!!」機械を相手に動物的に叫ぶ人間。
ガイダンス音声とボタンによるいくつかのやりとりを経て、最終的には予約することができました。
いつの間にか、申し込みごとはWebでするのが普通だという意識に私はなっていたようです。情報伝達が1次元的で遅い音声よりも、2次元的で一目了然な画面。文字による確実な入力とフィードバック。なによりも、より新しいテクノロジーを利用することが「普通」。そんな思い込みがあったのか、電話でも予約できることが私の愚かな頭から欠落していたのです。
このように殺到する申し込み状況の中で、実際どちらの方法が予約に有利なのかはわかりません。まあ、電話がつながったのはたまたまラッキーだったのかも知れません。しかし水平思考で行なう方が、どうやら無難なようです。より進んだテクノロジーが必ずしもより良い方法を意味するとは限らない、ということを改めて知らされました。
この電話での通話時間は5分39秒。気付けば、ブラウザに現れていたのはまた「タイムアウトしました」の文字列でした。
了
(画像と本文とは関係ありません)
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