Inventor2008 には、APIを使ってカスタマイズされたプログラムが同梱されています。その中の Assembly Tools というツールを紹介します。
これは、Inventorのアセンブリ環境の中で使用するツールです。
このツールは、Inventorのインストールフォルダ内にあります。通常のインストールの場合は、 C:\Program Files\Autodesk\Inventor 2008\SDK\Tools\Users\AssemblyTools にあります。
詳しい説明は、ReadMe.txt にありますが、英語で書かれて分かりにくいので、使い方と機能について簡単に紹介します。
Assembly Tools AddIn version 3.0 (for use with Inventor versions 12 and above)
Inventorのアセンブリ環境で利用できる便利なアドインプログラムです。インストールをするには、AssemblyTools.msi ファイルをダブルクリックします。インストール時にアドインプログラムがInventorに登録され、"Assembly Tools" というツールバーが新規作成されます。このツールバーは、アセンブリ環境のパネルバーに追加されます。
- Rename Browser Nodes
アセンブリブラウザ上に表示される名前を書き換えます。ファイル名、部品番号、規定値(コンポーネントオカレンス名であって、自分で書き換えた名前に戻すわけではありません)
- Add Part
「コンポーネント作成」に似ていますが、パーツ作成専用です。ダイアログ上で新規パーツ名を入力するとそのパーツを作成し、アセンブリの原点に配置します。
- Add Assembly
Add Partと同様でアセンブリモデル作成専用です。
- Save and Replace Component
指定したコンポーネントを別名で保存した後、保存したコンポーネントで置き換えを行います。
- Ground and Root Component
指定したコンポーネントオカレンスをアセンブリの原点に移動します。
- Component Derive
派生コンポーネントを作成します。アセンブリ環境でパーツやアセンブリを指定すると、指定したモデルをベースとして派生コンポーネントが作成されます。
- Place at Component Origin
「コンポーネント配置」 と似ていますが、二つのコンポーネント間の作業フィーチャ同士でアセンブリ拘束を作ります。
- Alpha Sort Components
アセンブリブラウザ上のコンポーネントの並び順をアルファベット順にします。
- Degree of Freedom Analysis
アセンブリ内のコンポーネントの自由度をダイアログに表します。"Animate Freedom"オプションをつけておくと、ダイアログ上で選択したコンポーネントの自由度をアニメーションで表示します。(動きが面白いです)
プログラムの内容を変更したい場合は、C:\Program Files\Autodesk\Inventor User Tools\Assembly Tools\v3.0 にソースコードがあるので、その内容を修正して使うことができます。
お試しください。
YO
http://in-the-machine.weblogs.jp/in_the_machine/2006/06/invnetor11_sdk_84c5.html
で紹介してもらったもののバージョンアップですか?
どんな風に変わったか教えてもらえるとうれしいです。全部動くようになったのかしら。
投稿情報: AAA | 2007年6 月21日 (木) 21:06
こんにちは
バージョンアップというよりはInventor2008用にポーティングしたというべきですね。一番変わったのは開発環境かもしれません。VB2005でコードができています。
それから、Assembly Tools の中のマクロはみなちゃんと動いています。
投稿情報: YO | 2007年6 月21日 (木) 23:49