家電や小物をデザインするエンドユーザーから「ShowcaseへCADデータを読み込むとどんな変換設定を選んでもガクガクに描画される」という話を聞いたことがあります。
ShowcaseはCADデータを読み込む際に、NURBSやBrepをポリゴンに変換して読み込みます。これをテレッセション(Tessellation)と言いますが、このプロセスをやることでより早い描画スピードを確保することができます。
Showcase 2010までは24個のプリセットの変換設定があり、そこから選んで変換することができました。24個もありますので混乱するというエンドユーザーの声から、2011に仕様が変更されな6個に変わりました。
数が減っても多くの場合、問題がありませんが、10センチぐらいの小さいものの3Dデータを読み込むとやはりポリゴンが粗く見える場合があります。
その問題を解決するためには、下記のことをやります。
- Showcaseのインストール先(たとえば、Windows7 64bit OSの場合、C:\Program Files\Autodesk\Showcase 2012\support)に移動します。その中には、2つの「TessellationSettings」と「Legacy TessellationSettings」というフォルダがあり、「TessellationSettings」はその新しい6つの変換設定が、「Legacy TessellationSettings」には古い24個の変換設定が保存されています。
- 「TessellationSettings」フォルダから14-Small-object-1LOD-High.jファイルをコピーします。
- それをC:\Users\ユーザ名\Documents\Autodesk Showcase 2012\TessellationSettingsフォルダにペーストします。
- Showcaseを再起動します。複製した変換設定ファイルが読み込まれ、CADデータを読み込む際に選ぶことができます。
これでほとんどの問題が解決できると思います。これよりも細かくポリゴン分割をしたい場合が、その変換ファイルをカスタマイズする必要があります。が、今回はここまでです!
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