ある日のこと、とある鉄道の券売機で切符を買うために、260円を入れた私。100円玉を2枚と、50円玉を1枚、10円玉を1枚でした。ふと不安になって路線図で金額を確かめると、実際は230円で良い事がわかりました。ここで、とっさに次の3つの選択肢が頭に浮かびました。
1)一旦取り消して返金してもらい、あらためて230円分入れる。お釣りはナシ。
2)そのまま230円のボタンを押し、30円のお釣りを得る。
3)更に20円投入して合計280円にして、50円のお釣りを得る。
セッカチでなおかつ、財布の小銭をなるべく少なくしたいタチな私が取った行動は、3)でした。50円玉1枚のお釣りを期待していたからです。その結果私が得たお釣りは、5枚の10円玉でした。。。
こんなとき、私たち人間は「この機械、アッタマ悪~!」と思わず口にします。
ソフトウェア(券売機の場合は制御用)の分野で、入力に対していかなる出力をするかというような振る舞いを、「ビヘイビア」(behavior)と呼びます。このビヘイビアが、人間側で事前に予想したレベルと異なる場合に、「アッタマ悪~!」や「うぉ~!賢い!」という反応が起きたりします。
この券売機の場合、「280円の投入」と「230円ボタンを押す」という入力に対して、「230円切符」とお釣りの「50円」を出力するという点では、私の予想通りでした(いや、違ったらまた別の問題です)。ただし、「50円」が「50円玉1枚」ではなく「10円玉5枚」であったことが「合理的でない」という点で、私の事前予想レベルと異なっていた訳です。
これが人間同士のやりとりだったら、「お釣りが細かくてスミマセンね」と言う一言が添えられたりする場面ですよね。もちろん、たまたまこのときにお釣りの50円玉が無かったのかも知れません。今度機会があったら、もう一度試してみましょうか(怪しい人だ)。
え?「そもそもはじめに金額を間違えたosが悪い」?まぁ・・・そうですよね・・・。ハハハ。^^;
ちなみに私、特に鉄道マニアという訳ではありません。しかし鉄道絡みネタ、今後も続きます。
了
実際に『あほな機械』でしょうか?
実際のフローでの優先順位は
1,50円玉
2,10円玉×5枚
という風になっており、たまたま50円玉がなかったので10円玉が
5枚となってしまったのではないでしょうか。
真意はその券売機を製作しているメーカにきかないとわかりませんが。
投稿情報: おこじょ | 2005年12 月22日 (木) 15:45
おこじょさん、こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですね、私もその可能性、大いにアリだと思っています。むしろ、そうあって欲しいと思っています。後日また、同じ機械で試してみますね。
では、良き連休を!
投稿情報: os | 2005年12 月22日 (木) 18:54
お待たせしました。その後の調査です。
結果から言うと、わかりませんでした。^^;
先日また機会があり、前回と同じ条件で試してみたところ、50円玉が1枚、コロンと出てきました。これぞ「普通の」ビヘイビアです。どうやら最初の私の体験は、50円玉の釣り銭が切れていたためと思われます・・・多分。ええ、多分です。「普通に」考えたらという範疇です。
う~ん実は、まだUnknownなパラメタが多いのです。
言い切るためには、下記の条件をクリアにしておく必要があります。
・それぞれの実験の際、券売機に10円玉および50円玉の釣り銭が「充分」に入っていた。
・・・で、現象面からあれこれ考えをめぐらしてもキリがないので、駅員さんに聞いてみました。
os「すみません、券売機の構造について知りたいことがあるのですが?」
駅員さん「そういうことにはお答えできません。」
os「え・・・。それなら自分で問い合わせたいので、メーカー名を教えていただけないでしょうか?」
駅「それもお教えできません。」
os「ん・・・。あの・・・、50円のお釣りが10円玉で出てきたので不思議に思っているのですが。」と言って例の話をしました。
駅「ふーん・・・。ま・・・、そういうこともありますよ。」
os「はぁ・・・。」
結局なにもわかりませんでした。残念。ToT
投稿情報: os | 2006年2 月 4日 (土) 23:18