あけましておめでとうございます!
今年も、製品と関係ない四方山話をお伝えするosです。(オイオイ)
「痛くない注射針」というもの、ご存知でしょうか?昨年結構大きくメディアに取り上げられていましたので、ご存知の方も多いと思います。先端径を従来の0.25mmから0.2mmに細くし、なおかつテーパー(先細り)にすることで、痛みの軽減と薬液注入抵抗の低減とを実現しているとか。
私事で恐縮ですが、今歯医者に通っています。実は今日、結構大きなオペを受けてきたところです。(思い出すと痛いので詳しい内容は書きません。^^;)
そういえばここで受ける麻酔はあまり痛くないのです。もしや「痛くない注射針」を使っているのでは?
今日の麻酔の後、ドクターに聞いてみました。
「先生の麻酔が痛くないのはなぜですか?もしかして『痛くない注射針』ってやつですか?」
「いいえ。やり方によるんですよ。普通に挿すと痛いので、逆に皮膚を寄せて組織を針に乗せるんです。そうすると神経の密度が…(略)。」
後半はよくわかりませんでしたが、要は腕だと。^^;
上手なドクターに恵まれた私の場合は、単にラッキーだった訳です。
一方、前述の「痛くない注射針」、日に数回も自分で注射をしなくてはならない、インスリン自己注射療法患者さんの負担を減らすために生まれたそうです。専門家でない、上手でない人がやっても痛くないというのが、この注射針の革命的な点であることに間違いは無さそうです。(インスリン用なので、麻酔等には使用されていないと思います。)
どんな道具であれ、だれにでも簡単に使えるというのは素晴らしいことですね。見習わねば。
豪雪で大変な地域の方にはお見舞い申し上げます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(写真と本文とは関係ありません)
追伸: ドクター、嬉しそうでした。
了
最近 「楽してやせる」「 これを履くと黙っていてもやせる」
「痛くない注射」「飲むだけでやせる」「ダイエットしなくても体脂肪を減らす」など こういう
商品をよく見かけますが
ほんとうにこれでいいのでしょうか。
子供のころ歯医者で歯を削る怖い痛い思いをしてから 歯磨きをちゃんと毎日した経験があります。
カゼをひいて高熱で苦しい思いをしたから うがいをしたり不摂生を
やめた覚えがあります。
楽をしてしまうと 人間というのは どんどん五感がにぶって
同じ過ちを繰り返すことになります。
やはり 痛み苦しみを経験して自分を守り成長していくのだと思います。
どうもその辺の道徳がこの世の中おかしいですね~。
投稿情報: もにとち | 2006年1 月 9日 (月) 17:08
もにとち様、
こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですね。ご指摘の通り、易きに流れる風潮というのは、私も道徳的によろしくないと思います。何かを得たいならば、それなりに努力をするとかリスクをとるというのは、当たり前のことですよね。
一方、医療の世界ではどうでしょうか?失なった健康を取り戻すために受ける医療行為に対して快適さを求めるのもまた、道徳的によろしくないことでしょうか?
私は医師ではありませんが、医療の進歩というのは大きく2種類に分けられるように思います。1つは従来治せなかった病気が治せるようになること。もう1つは従来よりも治療における患者さんの負担(身体的、精神的、金銭的な)が少なくなること。
今回取り上げた「痛くない注射針」というのは、後者に当てはまります。他には、副作用の少ない薬やカテーテルで行う手術、場合によってはCTスキャンなども入るかも?
もちろん自己の健康管理は大切です。しかし、ただでさえ健康を失なって辛い思いをなさっている患者さんなのに、それを取り戻すための医療行為でさらに痛い目にあうなんて、泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。易きに流れる風潮と、より優しい医療とを一緒にしてしまっては、患者さんも医療界もちょっと気の毒ではないですか?
よろしくない商品達のことはさておき、より優しい医療、応援してあげましょうよ。^^
投稿情報: os | 2006年1 月12日 (木) 15:36