平均最高気温3℃、最低-8℃。これがミュンヘンの1月だ。新年早々こんな寒い所に
出張だなんて初めてだ。と思ったら実際は例年にない暖冬だそうで、我が神奈川県と
同じ位の寒さ。ラッキー。
現地での足はSバーン/Uバーンなる鉄道。押しボタンが40個もある複雑な券売機で、
なんとか切符を買う。一日券が4.8ユーロ(約760円)。さて改札機はと見ると、ない。
物理的なゲートがない。やろうと思えば、そのままホームへ行けてしまうのだ。
見れば、一本足の刻印機が妖怪ポストのように地味に立っている。人々は切符をこの
機械に入れて、入場日時をガチャリと打刻している。へー、自己申告制か。
なんだよこれなら無賃乗車し放題じゃん?いやいやそんなに甘くない。ここはルールに
厳しいドイツ。検札員が車内を巡回して検札するのだ。たとえ切符を買って持っていても、
打刻していないのが発覚した場合は無賃乗車とみなされる。
実際、現地で一緒だったS国のB君は打刻忘れが発覚し、危ういところだったのだ。
外国人で、かつ他の仲間は打刻済みという状況のせいか、特に見逃してもらえたのだが。
後で調べたら、罰金は40ユーロ(約6400円)だそうな。へー。
なんだな。検札に人を雇うよりも改札機入れた方が安くつくんじゃないのか?
工業国ドイツダロ?という気もするが、ま、文化の違いもまた旅情なりってね。
さて最終日。空港行きの電車に乗る前に、この妖怪ポストを記念撮影しておこうっと。
周囲が不思議がる。なんだよ、怪しい人みたいに見るなよ・・・パチリ。
長~いエスカレータでホームに下ると、後2分で空港行きが来るって。超ラッキー!
なんたって、空港行きは20分に一本しかないからなー。
あ・・・?あぁぁぁ!!しまった、写真撮るのに気ィ取られて、打刻し忘れたぁ!!
荷物があるので走れない。長~いエスカレータがさらに長~く感じられる。
上りきっていきなり、刻印機に走り込む。周囲が不思議がる。
ごめんなさい、今度は本当に怪しい人です。・・・ガチャリ。
そしてまたエスカレータを下る。走れない。あぁ、なんて長いんだ・・・。
そうして降りたホームに、空港行きの電車が滑り込む・・・。
・・・セーフ。写真撮っちゃおうっと。(オイオイ)
(教訓:まずは打刻)
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