「歌舞伎揚」(かぶきあげ)なる煎餅のファンが、拙者の身近にいる。
緞帳(どんちょう:舞台にかかる垂れ幕)の如く、黒・緑・橙で
上下の縁を彩られた袋で古くからおなじみのアレだ。
拙者もよく、彼女からおすそ分けをもらったりする。
仕事中にボリボリやると、これがうまい。あ、カケラこぼしちゃった。
あるとき彼女、拙者に教えてくれた。
「これ、四角と丸とがあるんだよ。」
「おぉ!本当だ!なぜだ??」
で、共に調べてみた。製造元は「天乃屋」さんという。
しかし残念ながら、製造元ご自身のWebサイトは無いようだ。
致し方なく、検索しまくってあちこちのサイトを見てみる。
で、わかったこと。
・形は2種類。四角と丸。
・さらに表面には「柄」がある。
・しかもその柄は「定紋」(じょうもん)。
・「定紋」ってのは、各個人が決まって用いる家紋のこと。
・で、四角い方は市川団十郎、丸い方は片岡仁左衛門の定紋!
市川団十郎の定紋「三升」(みます)
片岡仁左衛門の定紋「七つ割り丸に二引き」
「うぉ~!すげぇぜ!」と、今度は実物をよ~く見てみる。
そもそも表面がバリバリなので大変見づらいのだが、確かにある。
うっすらとある。柄があるではないか!さすが歌舞伎揚!
で、ついでにわかったこと
・どうやら歌舞伎揚、関東地方でメジャー。
・似た他社製品として、関西でメジャーなのは「ぼんち揚」。
・どっちが本家かはナゾ。
・ところで1枚:63.7kcal
・小さい姉妹品が「ぷち歌舞伎揚」
いやー、なんでも調べてみるもんだ。奥が深いぜ・・・。
と感心していたら、さらに上が・・・。
例の彼女によると、かつてこのナゾを解くためになんと「天乃屋」さんに
わざわざ電話して聞いた社員も、我が社には居るらしい。
おー!拍手!(パチパチパチ)
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