派生パーツをつかった設計をしていると、時に、「原点ではなくて、指定した位置に配置したい。」 とか、「尺度を変えて配置したい。」 と思うことはありませんか?
そんなときに便利なツールを紹介します。
前回、Assembly Tools を紹介しましたが、それと同じく Inventor のインストールフォルダ内にあります。通常のインストールの場合だと、C:\Program Files\Autodesk\Inventor 2008\SDK\Tools\Users\DerivedPartwithNonUniformScaleandPosition にあります。
説明によると、このツールの使い道は、
1. To simulate an iFeature where you add or remove material – use Sculpt to add and Split to remove material. Unlike iFeature you could edit the source and make the changes be reflected in the derived part.
素材を足したり引いたりするiFeature のように使うことが出来ます。素材を足すにはスカルプ、引くには分割を使います。iFeature と違って、基準パーツの編集を派生パーツに反映させることが出来ます。
2. To simulate an iFeature that places a sketch – useful for designing frames.
スケッチの配置、フレームの設計に便利です
3. To design a progressive die – you might want to place, with relative displacements, multiple parts representing different stages of a formed sheet metal part.
順送金型の設計、シートメタルパーツを各ステージに決められた間隔でいくつも配置することが出来ます。
4. To copy a part with rotation – sometimes skeletally driven parts (e.g., four-bar linkage members) are not aligned with their “natural” coordinate system. This allows you to create desirable drawing views.
パーツを回転させてコピーできる。スケルトンで作ったパーツは基準軸に必ずしもあっていない場合があるが、これを使って望む方向の図面ビューを作成することが出来ます
5. To derive a part with different scaling factors in X, Y and Z directions; this is useful for molds.
XYZの異尺度で派生することが出来ます。モールドに便利です。
6. To integrate two skeleton systems that do not share the same coordinate system
座標系が一致しない二つのスケルトンを統合することができます。
7. To create scaled sketches.
拡大縮小したスケッチの作成が出来ます。
との事です。(日本語が拙いのはご容赦下さい)
英語のままだと使いづらいかと思いましたので、ダイアログボックスの部分を日本語化したものを作成しましたのでご利用ください。
DerivedPartwithNonUniformScaleandPosition.zipをダウンロード
インストール方法は ReadMe_JPN.txt をご覧ください。
今年のInventorユーザ会のWISHリストに同様な機能を求める項目がありましたが、このツールで代用できると良いですね。
ところでこのツール、インストールフォルダに入っている英語版を使おうとすると、ダイアログボックスが真っ黒になっていて使用に堪えません。これは、OS(Windows XP)の問題のようです。詳しくは http://www.microsoft.com/japan/msdn/thisweek/vbxp/vbxp1.aspx を参照ください。
-YO
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