図は、小惑星イトカワの地形データをSTL形式ファイル経由で Inventor のパーツドキュメントに変換したものです。
2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」は、2005年9月に小惑星イトカワに到着し、約3ヶ月間に渡ってイトカワの観測や表面へのタッチダウンなどを行いました。そのはやぶさが取得したデータが公開されています。
公開されたデータの中にイトカワの地形(形状)データがSTL形式で公開されています。そのSTL形式ファイルを使ってInventorに変換してみました。
InventorにはSTL形式データを読む機能はありませんが、STL形式で使われるポリゴンデータを表示するのに適したグラフィック機能があるので、それを利用した変換プログラムを使いました。
Inventor2008 でないと表示できませんが、興味のある方はご覧ください。itokawa_f0196608_STL.zipをダウンロード
なお、「はやぶさ」サイエンスデータアーカイブは、次のウェブサイトからアクセスできます。 http://hayabusa.sci.isas.jaxa.jp/
-YO
はじめまして
以前よりいろいろ参考にさせていただいております。
大変興味深く拝見させていただきました。
当方でも、stlファイルをInventorに読み込めるよう、いろいろ試行錯誤していますが、いまだ解決に至っておりません。
文中に、
>InventorにはSTL形式データを読む機能はありませんが、STL形式で使われるポリゴンデータを表示するのに適したグラフィック機能があるので、それを利用した変換プログラムを使いました。
とありますが、stlファイルをInventorに読み込む手法をご教示願えませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿情報: ashi | 2007年8 月21日 (火) 11:22
こんにちは
STL形式は、三角の切子面と法線ベクトルがセットになった情報で構成されています。その情報を使って,Inventorのクライアントグラフィックオブジェクト(カスタムグラフィックとも呼ばれていますが)を定義しています。Inventor11まではクライアントグラフィックオブジェクトはパーツドキュメント内に保存することができませんでしたが、Inventor2008から保存できるようになりました。
STL形式のインポートプログラムは、弊社WEBに載せる予定をしていますが、その前に、8/28(東京)8/31(大阪)で開催するセミナーで紹介します。よろしければご参加ください。
セミナーについては、http://www.autodesk.co.jp/seminar をご覧ください。
投稿情報: YO | 2007年8 月22日 (水) 09:04