こんにちは、
Inventor 2009 にも SDKというフォルダに、API を使ってカスタマイズされたプログラムが同梱されています。カスタマイズプログラム開発の参考に使えますが、そのまま使っても便利なツールが用意されていますので、そのいくつかご紹介をします。
Inventor User Tools は、次の場所に入っています。
- Windows XP の場合、Inventor のインストールされているフォルダ内のSDK フォルダ (通常は、)C:\Program Files\Autodesk\Inventor 2009\SDK
- Windows Vista の場合、[システム ドライブ]\Users\Public\Documents\Autodesk\Inventor 2009\SDK フォルダ
UserTools.msi を選択し、マウスの右ボタンを押してコンテキストメニューを表示し、「インストール」をクリックで、インストールできます。インストールが完了すると、「UserTools」というフォルダに9個のフォルダが作成されます。
Assembly Tools アセンブリツール
昨年は、Inventor 2008 版のツールをご紹介しましたが、Inventor 2009 版では代替モデルの作成と更新をするツールが追加されています。
UserTools\AssemblyTools\Bin の RegisterAssemblyTools.exe を実行してインストールすると、図のようなメニューがアセンブリ環境のパネルに追加されます。
追加されたツールは、
- Update All Substitutes
代替モデルに変更があるかどうかを確認と、変更モデルの更新を行います。
- Create Substitutes
アセンブリモデルの直下のサブアセンブリの代替モデルを作成します。
InventorColorSchemeEditor カラースキームエディタ
Inventor のカラースキームを新規作成、編集するツールです。UserTools\ColorSchemeEditor\Bin の InventorColorSchemeEditor.exe を実行すると、図のようなUIが表示されます。画面の背景色やスケッチの既定の色などの設定ができます。
例えば、Inventor 2009 のプレゼンテーションというカラースキームでは、スケッチで Reference Curve の色が黄色になっていますが、実際の画面で黄色は少々見づらいです。このツールを使ってReference Curve の既定の色をもっと明度を下げた色にすることで見易くできます。
DerivedPart_SP 派生パーツ ツール
昨年、 派生パーツを尺度と位置を指定して作成 で紹介したツールです。
UserTools\DerivedPart_SP の Install.bat を実行してインストールします。
Inventor 2009 版で追加された機能はありませんが、ダイアログボックスが真っ黒になる問題は解消されています。
CopyDesign コピーデザイン
コピーデザインをするツールです。\UserTools\CopyDesign\Bin の CopyDesign.exe を実行して使います。
ダイアログで指定したフォルダ内のInventor 図面ドキュメント(idw, dwg) を探して、そのドキュメントが参照している全てのドキュメントについて名前を変えてコピーをします。
派生コンポーネントを含む参照ドキュメントを、参照を維持したまま名前を変えてコピーをするので流用をするときに便利です。
このツールでは図面ドキュメントからコピーデザインをしますが、アセンブリドキュメントからもコピーデザインできるよう、少し改造したものを作ってみました。
ここからダウンロードできますので興味のある方は参考にしてください。
最後に、
これらのツールはサポート外ですので、自己責任でお使いいただくようお願いします。
-YO
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