全国から19人の選手が集まりました。そのうち女性が二人。
例年であれば、職業大の教室を使うのですが、今年は「神戸国際展示場」のホールが会場となりました。メカトロニクスや建築大工、グラフィックデザインなどの職種も同じホールで同時に競技をします。
相当に想像しい中での競技でしたが、みなさん、集中して作業をしていました。
会場が騒々しいので、問題文の読みあわせも拡声器を使います。席にいては聞こえないので、競技委員の元に集 まって聞いています。
課題は、鋳物製のケースで出来たギヤボックス組立図を元に、鋳物のケースを所定の指示にしたがって部品図を作成するというものです。A3サイズの図面にまとめ、印刷したものが作品となります。
技能五輪の国内予選もそうですが、「まず、3Dでモデルを作成し、それを図面化する。」という手順で課題をこなす選手が出てきました。画面手前の選手もInventorでモデリングをしています。
AutoCAD や AutoCAD Mechanical を使っている選手たちです。
そろそろ終了時間。完成した図面を印刷し、間違いが無いかチェックをしています。
会場では、他にも「建築大工」とか「ウェブデザイン」とか「メカトロニクス」などの職種の競技を行われていました。大工のような昔からある職種に加え、ITを使った新しい職種が増えています。
印象深かったのは、女子の進出。機械製図はもちろん、会場のほとんどの職種で女子の選手がいました。これからの日本は、大和撫子が引っ張っていくのに違いないと感じました。
当日、会場にいました。
選手ではなく、出場選手の応援です。
出場競技は、CADではなかったのですが、CADの部門も興味深く見ました。
全体としては、2Dが多いかなと感じましたが、競技会では、3D CADはこれから出てくるのでしょうね...期待しています。
投稿情報: eins2011 | 2011年8 月12日 (金) 23:59
こんにちは
コメント有難うございます。
「もしドラ」風に言うと、3DCADの活用は競技大会における戦術上の「イノベーション」ですね。
競技の前半は、課題図の読図と立体形状の認識が如何に早く正確に出来るかが鍵になりますが、3Dモデルを作ってしまうことで、空間認識能力をかなり補ってくれます。
3Dモデルを作るのに時間がかかると思われているようですが、ソフトウェアとハードウェア双方の進化で、早く作成できるようになりました。
投影図の作成までで時間を稼ぐことが出来れば、後半の、寸法、注記の作成に十分に時間をかけることができます。これで、手の遅い選手でも時間内に作品を仕上げることが出来るようになります。
投稿情報: YO | 2011年8 月15日 (月) 08:14